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| アクティブな時間を過ごすには、ぴったりだった夏が終わると、今度は静かにものを想う季節が到来します。自分の感性を磨き、美しいものにふれるには最適の秋です。自然が織り成す大胆な変化、そして人が紡ぎ出してきた数々の芸術…。さて、美に対する探求心も一層深まるこれからの季節、どこに出かけましょうか。 |
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| 四季折々の花木に囲まれる瑞泉寺本堂 |
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| 季節が演出する、景勝の地を訪ねて |
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| 三方を山に囲まれた鎌倉。その山々は季節によって、さまざまに変化し、一年の移り変わりを私たちに教えてくれます。そしてこれから秋が深まるにつれて、鎌倉を美しく彩るのが紅葉です。緑の木々が次第にその色を変え、やがて山全体を朱に染め上げる…。そんなドラマチックな光景が広がります。紅葉の名所には事欠かない鎌倉ですが、今回は「花の寺」としても知られる瑞泉寺へと訪れてみました。一気にタクシーで行くのもいいでしょうが、ここはスローライフを楽しみたい鎌倉ですから、“慌てず急がず”を最優先。鎌倉駅からバスに乗り込み、まずは終点の鎌倉宮(大塔宮)を目指します。バスを降りるとそこからは徒歩。散策気分で歩くこと十数分、次第に緩やかな上りとなる道を歩けば、瑞泉寺に到着です。観光客で賑わう駅前とはまったく違い、豊かな自然が残る落ちつきある閑静な雰囲気に包まれています。 |
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| 名刹を彩る、紅葉のスクリーン |
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| この地はもともと紅葉ヶ谷(もみじがやつ)とよばれる、鎌倉の最奥の地。その名称からわかるようにも、シーズンを迎えたときの美しさは一際だといいます。瑞泉寺の開山は、天龍寺の名庭などを残した夢窓国師。瑞泉寺の奥庭も夢窓国師の作といわれ、岩盤を削り滝や池を配した禅宗庭園は、現存する鎌倉期唯一の庭園として名勝に指定されているほどです。境内で出会った地元の方に聞けば「早春、境内の梅・水仙が咲き乱れるころが参詣客で賑わうけど、4月は桜、5月は藤、6月は紫陽花、夏は桔梗、秋には冬桜が咲いて、「花の寺」の名に恥じないくらい一年中が見所のお寺ですよ。しかし、やはり真骨頂は、紅葉ヶ谷というくらいなので、秋だと思いますね」とのこと。ちなみに、境内にはお寺と縁のある、歌人・俳人の文学碑も数多く設置されています。毎年7月に吉野秀雄を偲ぶ「艸心忌」、9月に山崎方代を偲ぶ「方代忌」が営まれているといいます。 |
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| 境内入り口 |
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| ▲紅葉や梅の咲く時期は参拝客が訪れる |
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| ▼天然記念物の黄梅(おうばい) |
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「死をいとひ生をもおそれぬ人間のゆれ定まらぬこころ知るのみ」吉野秀雄
「手の平に豆腐をのせていそいそといつもの角を曲りて帰る」山崎方代
「いつぬれし松の根方ぞ春しぐれ」久保田万太郎
「男の顔は履歴書である」大宅壮一
温暖な鎌倉は、紅葉がはじまるのも遅めだと地元の方が話されていました。ということは、深まる秋をゆっくりと楽しめることでもあるといえるでしょう。人も自然も、“慌てず急がず”がやはり鎌倉にはお似合いのようです。 |
■データ
| 所在地 |
鎌倉市二階堂710 |
| 交通(鉄道1) |
JR鎌倉駅からバス大塔宮行約15分「大塔宮」下車徒歩約15分 |
| 交通(車1) |
横浜横須賀道路朝比奈ICから県道金沢鎌倉線経由約15分
駐車場 なし |
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| これも鎌倉流!? 芸術の秋 |
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| スポーツの秋、味覚の秋、読書の秋などの言葉を用いるように、いろんなことに取り組むのに、最適な季節である秋。そこで、アートとふれあう芸術の秋はいかがでしょうか。というのも、規模は大小さまざまですが、鎌倉には意外なほど美術館や博物館が点在しています。名所・旧跡・グルメスポット・老舗の名店…、と観光スポットには事欠かない鎌倉。しかし、今回はそんな観光客の視点を離れ、ここに住むからこその視点から、じっくりと芸術を鑑賞するという秋の一日をご紹介します。 |
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| 神奈川県立近代美術館 |
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| 神奈川県立近代美術館 鎌倉 |
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| 鶴岡八幡宮の境内の平家池を望む、静かなロケーションの中にある美術館。日本初の公立近代美術館として、昭和26年にオープンしました。展示室はもちろんですが、中庭やテラスなどにも彫刻作品が展示されていて、落ち着きある周囲の佇まいを感じながら鑑賞できます。また徒歩5分ほどの距離に別館、そして葉山町には葉山館もあります。 |
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■データ
神奈川県立近代美術館 鎌倉
〒248-0005 鎌倉市雪ノ下2-1-53
電話 0467-22-5000
| 開館時間 |
午前9時30分から午後5時まで
(入館は午後4時30分まで) |
| 休館日 |
月曜日 [ただし祝日は開館] 祝日の翌日 |
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| 鎌倉国宝館 |
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| 鎌倉国宝館 |
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| 昭和3年開館、本館自体が国の登録有形文化財(建造物)に登録されているという、長い歴史を誇る博物館。鶴岡八幡宮の境内の豊かな緑と調和した佇まいは、アカデミックな雰囲気に包まれています。鎌倉から室町時代にかけての彫刻や絵画、書など約900件、4,500点の作品を収蔵しているというから、その内容・量ともに驚きです。 |
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■データ
鎌倉国宝館
〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-1
電話 0467-22-0753
| 開館時間 |
午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで) |
| 休館日 |
月曜日(休日の場合は次の平日)
月に一度の展示替え日、館内整理期間、年末年始等 |
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| 鎌倉市鏑木清方記念館 |
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| 鎌倉市鏑木清方記念美術館 |
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| 多くの人で賑わう小町通りから一歩は入っただけなのに、そこはもう古都鎌倉を感じさせる閑静な住宅街。こんなところに美術館が、というのも実はここは、明治から昭和にかけて活躍した日本画家鏑木清方が晩年を過ごした旧宅跡に開館した美術館なのです。日本画・挿絵・スケッチなど、展示品も多彩で、さらに随時展示品の入れ替えが行われているので、何度訪れても飽きることがありません。休憩室からは美しい庭園も望むことができ、上質な鎌倉のひと時を味わえる場所です。 |
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■データ
鎌倉市鏑木清方記念美術館
〒248-0000 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25
電話 0467-23-6405
| 開館時間 |
午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで) |
| 休館日 |
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
展示替え日、特別整理期間等 |
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